【人材紹介/仕組み①】知らないうちに利用しているサービス【要注意】

人材紹介ってなに?
どういう仕組みなの?
知らないうちっていつ利用しているの?

実は、人材紹介は知らないうちに利用している方がほとんどなのです。
一般的な求人(転職)サイトに登録するとエージェント(担当者)が連絡をくれて、あなたの職歴や希望条件を聞いてお仕事を紹介してくれたりしませんか?
それは、「人材紹介」の免許を持った会社が運営している可能性が高いです。
では人材紹介とは、どんな仕組みで何に注意したらいいのか、詳しく見てみましょう。

人材紹介とは

人材紹介とは、「職業紹介事業」をおこなっていることです。
職業紹介事業を行っている会社のことを「人材紹介会社」「転職エージェント」「人材バンク」「ヘッドハンティング会社」などとも呼びます。
では、職業紹介とは何か見ていきましょう。

職業紹介とは、職業安定法第4条第1項において
求人及び求職の申込を受け、求人者と求職者との間における雇用関係の成立をあっせんすることをいう。」と定義されています。

職業紹介事業は2つに分かれますが、一般的な紹介パターンは下記の図です。

では、2つの職業紹介事業を見てみましょう。
どちらなのかによって、良いところと悪いところも変わってきます。

無料職業紹介事業

無料職業紹介事業とは、営利を目的とするか否かにかかわらず、
職業紹介に関し、いかなる名義でも手数料又は報酬を受けないで行う職業紹介事業をいいます。

・無料職業紹介事業は、無料職業紹介事業については許可制(有効期間は5年)
・取扱職業範囲の特段の制限なし
・許可制については、事業主単位(新たな事業所の設置については届出で可)
ただし、以下の無料職業紹介事業については届出制
1)学校等が、学生生徒等を対象にして行うもの
2)農協、商工会議所、商工会等の特別の法律により設立された法人が、
構成員等を対象にして行うもの
3)地方公共団体が、自らの施策に関する業務に附帯して行うもの

一番わかりやすいものでいくと、ハローワークが無料職業紹介事業者です。
企業からお金(紹介料や手数料)をもらっておらず、求職者も完全無料で使えます。

有料職業紹介事業

有料職業紹介事業とは、営利を目的とするか否かにかかわらず、
職業紹介に関し手数料又は報酬を受けて行う職業紹介事業をいいます。

・有料職業紹介事業は、許可制(有効期間は新規3年、更新5年)
・取扱職業範囲は港湾運送業務に就く職業、建設業務に就く職業以外の職業について行える

ちなみに厚生労働省職業安定局人材総合サイトにて、無料・有料共に職業紹介事業者の検索を行うことが可能です。

私たちが知らないうちによく利用しているのが、有料職業紹介事業の免許を持った「転職サイト」を運営する会社です。

求人(転職)サイトがすべて有料職業紹介事業者かというとそういう訳でもなく、ただ求人広告を載せているだけの「情報事業提供者」の事も多々あります。

「情報事業提供者」の場合は、求人広告を載せているだけなので、一切関与してきません。
連絡があることも、履歴書のアドバイスをくれることもありません、有料職業紹介事業者なのか情報事業提供者のどちらかなのか見分け方があります。

情報事業提供者?有料職業紹介事業者?見分け方

情報事業提供者(ただの求人広告サイト)なのか有料職業紹介事業者(人材紹介会社)なのかを見分けましょう。
そのサイトの会社概要にいき、許可という項目もしくは事業内容に有料職業紹介事業と記載がある場合は、その転職サイトはいわゆる「人材紹介会社」ということです。
厚生労働大臣許可番号
有料職業紹介事業 (数字2桁-■-数字6桁)■部分は「ム、ユ、特、地」のどれかが入ります。
これが免許(許可・届出受理番号)ですが、転職サイトにはここまで記載しておらず、その運営会社のコーポレートサイトにいくと、しっかり載っていたりする会社もあります。

では、何に注意しないといけないのでしょうか。

今度は、無料職業紹介事業者と有料職業紹介事業者それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

無料職業紹介事業者を利用すると

今回イメージしやすい例として、ハローワークで比べてみましょう。
(但し、ハローワークは厚生労働省管轄の公務員が勤務しているため、ハローワークだけでは一括りにはできませんが、学校での無料職業紹介も先生という教職員が紹介しており、無料職業紹介は専門職の方が紹介していないケースがほとんどという意味合いでハローワークと比較します)。

メリット

・営利目的ではないので、がっつかれない
・無料職業紹介事業者がハローワークや学校だと安心して求人・求職できる
・ハローワークでの書類選考はないので、募集要項さえ満たしていれば誰でも応募できる
ハローワークからの応募人数や選考状況などが詳しくわかる
必ず求人票がある

デメリット

・職業紹介のプロではないので、その求人(職種や業界)に対する知識が浅い
・無料なので求人にお金をかけたくない
(=人件費など人にお金をかけたくない)企業の求人が多い
(=ブラック率も上がる
・誰でも応募できるので、競争率が上がる傾向にあり、企業は書類をよく見ないで落としてしまう場合がある
ハローワークからの応募状況は詳しくわかるが、他からの応募状況は把握していない
求人票(募集内容)と実際の労働条件が違うケースが多い
営業時間が短く、会社勤めしている人は利用しにくい
落ちた理由がわからない(自分で直接応募したのと同じ)

注意した方がよい担当者

・感情的(個人的意見の押し付け)
・希望条件のヒアリング不足でミスマッチ求人を案内してくる
正直なところ、上記のような方がほとんどなので、注意というより期待しない方がよい担当者です

基本的には公務員が窓口にいるので、適格なキャリアアドバイスなどはしてくれない(できない)人が多く、嫌な思いをしたというのは、よく聞く話です。

もちろん人にもよりますが、いわゆるお役所仕事が多いのが、現実です。

例えば、人材紹介会社だと客観的かつロジカルに話してくれる事が多いですが、ハローワークだと個人的な意見で話されることが多いです。
「ここは休みが少ないからこっちにしたら?」とか、「給与はこっちの方が良いよ」など、求職者の仕事探しの基準とは違うことや条件面だけの訴求をされ、断るとあからさまに不機嫌になられたりという感情的な対応をされたというのもよく聞きます。

人なので感情的になるのは仕方ないですが、求職者の方も仕事を探しに行っているので、客観的で適格なアドバイスをして欲しいものです。

無料の職業紹介事業者は、良くも悪くも仕事に対しての希望条件など、プロとしての訓練を受けていないので、ヒアリングができず個人の感情で紹介してしまう方が多いです。
別の側面としては、親戚のおばさんが良かれと思い、仕事を紹介してくれるという気軽さはあります。

利用するのに向いている人

無料職業紹介事業者を利用するのは、
・近所でパートをしたい(地域密着型で近場の短時間勤務の求人は豊富)
・小さな数人規模の会社の事務職などの仕事をしたい
・キャリアアップ目的ではない
・大学や病院などで一般の求人サイトには掲載されていない求人探し
(国立などで求人広告の掲載費が限られている場合、ハローワークにしか出せない場合もある)
これらを希望されている方には、利用しやすく良い機関だと思います。

 

では、次回は有料職業紹介事業者(人材紹介会社)を利用すると
どんなメリットとデメリットがあるのか
また注意した方がよいサイトと担当者についてお話します。